幸せを感じていると死亡リスクが低下する

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幸せだと感じている人は、死亡リスクが下がると言われています。

University College LondonのAndrew Steptoe教授が52歳~79歳の3,853人を対象に行った調査です。
対象者に心理状態を問ういくつかの質問に対し5段階評価で答えてもらいます。
(Ecological Momentary Assessmentという現象を日常生活下で、その瞬間に評価・記録することによって記憶によるバイアスを避ける方法を用いています)

その後、幸福感、満足度、高揚感といったポジティブな感情を測る項目における回答結果を総合的に評価して、参加者の幸福度を判定しました。
そして、5年後に参加者の状況を調べました。

すると、そのときの幸福度によって死亡率に違いがみられました。
最も幸福度の高いグループの死亡率が3.6パーセント、中間が4.6パーセント、最も幸福度の低いグループにいたっては7.3パーセントと大きな差があったのです。
参加者の健康状態や年齢、生活習慣などその他の様々な要因を考慮した結果、幸福度を主観的に感じている人は、なんと死亡リスクが35%も低かったそうです。

では、なぜ幸福度を感じると死亡リスクが下がるのでしょうか?
これには心の調子によって変わる免疫系の物質が関与しているのではないかと考えられています。
幸せを感じるとその物質のバランスが良くなるのです。

その物質というのが次に挙げる2つです。
まず1つ目がナチュラルキラー細胞。これが正常に働いていると、ウイルスに乗っ取られた細胞を殺してくれたり、癌になりにくかったりします。

そして、2つ目がインターロイキン6という痛みや炎症の度合いの指標になる物質です。
リウマチの患者さんではこの物質が高いそうですが、落語などを聴いて思いっきり笑ってもらうとこのインターロイキン6のレベルが下がり、痛みが和らぐそうです。

痛みを感じること自体もつらいですが、痛むことによって血管が収縮したり、筋肉が硬直して血管の状態を悪くなったりする可能性もあります。

ただ、何に幸せを感じるかは、人それぞれ。
自分の気持ちに正直になってみるのが健康への近道かもしれません。

Andrew Steptoe and Jane Wardle. Positive affect measured using ecological momentary assessment and survival in older men and women
http://www.pnas.org/content/108/45/18244.full.pdf

脳とこころの豆知識 ― 幸せになるために

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