私たちのとる行動の80%以上はお決まりの習慣に従っている

私たちのとる行動の80%以上はお決まりの習慣に従っているHarmonista136

私たちは、毎日いろいろなことを決めています。なんとその数、一日35,000回だそうです。
「朝目が覚めたときにすぐに起きるのか」といった些細なことから、「転職するかどうか」といった重大なことまでこれだけ多くの意思決定をしているわけです。
私たちの人生は、こういった日々の膨大な選択の積み重ねで決まっているといっても過言ではありません。

ところが、残念なことに私たちの選択のほとんどは、無意識にいつもの習慣や考え方に沿っているといわれています。
「私たちのとる行動の80%以上はお決まりの習慣に従っている」という衝撃の報告まであります。

複雑ネットワーク研究のパイオニアであるアメリカノースイースタン大学のバラバシ博士が行ったものです。
5万人の携帯電話の使用履歴を3か月にわたって調べ、各人の移動のエントロピー(無秩序さのパラメーター)を算出しました。

数値は割愛しますが、ざっくりいうと日ごろの行動パターンを知っていれば、「あの人が今どこにいるのか」を平均2か所以内に絞ることができるということらしいのです。
確かに。昔、夜に病院を脱けだした人がいましたが、速攻で奥さんに見つかっていました(いた場所は行きつけの飲み屋でした)。

ファノ不等性係数という、「どこまで正確に人の移動パターンを言い当てることができるか」という予測率も計算されています。
これがなんと平均93%で、不規則な生活をしている人でさえ80%を下回ることがないそうです。
つまり、「私たちのとる行動の80%以上はお決まりの習慣に従っている」ということになります。

バラバシ博士らは、自由に行動しているようであっても、本人にも自覚できない行動のクセがあり、行動が常同化しているのではないかと推察しています。そして、「ヒトには変化や自発性への強い願望はあるが、現実の生活は強い規則性に支配されている」と論文を結んでいます。

いくらなんでも、そこまで人間は単純なんだろうかとにわかにこの結果は信じがたいものがあります。
しかし、少なくとも、よほど意識的に日々の行動を決めないと変われないということは真実であるような気がします。1日35,000回ですから、ある意味しょうがないですよね。

脳の取扱説明書 p135

Limits of predictability in human mobility.
Chaoming Song, Zehui QuNicholas BlummAlbert-László Barabási
Science  19 Feb 2010:Vol. 327, Issue 5968, pp. 1018-1021 DOI: 10.1126/science.1177170

http://www.barabasilab.com/pubs/CCNR-ALB_Publications/201002-19_Science-Predictability/201002-19_Science-Predictability.pdf

脳とこころの豆知識 ― 不合理な行動

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