運のいい人は自分を大切に扱う~割れ窓理論~

運のいい人は自分を大切に扱う~割れ窓理論~Harmonista159

自分のことを大切に扱うことは重要です。
脳科学者である中野信子さんもその著書『科学がつきとめた「運がいい人」』の中で「運のいい人は自分を大切に扱う」ということを言っています。

私たちは、どうしても自分に対して厳しくなりがちです。
一見、自分に対して甘いように見えていたとしても、心の中では自分のことを責めているということもあるでしょう

「割れ窓理論」って聞いたことがありますか?
アメリカの犯罪学者ジェームズ・ウィルソンとジョージ・ケリングが発案した理論で、1つの割れた窓を放っておくと、誰もがこの地域に関心を払っていないというサインになり、やがてすべての窓が壊されるというものです。
それが、ほんの軽い犯罪のもととなり、やがては凶悪な犯罪を生み出す結果となるというのです。
というのも、人にはある特定の秩序の乱れがあるとそれに同調してしまうところがあるようです。

つまりゴミひとつ落ちていないキレイな道にポイ捨てするのは気がひけるけど、ごみがたくさん落ちている道のわきなら「1個くらいなら捨ててもまぁいいかぁ」という気になってしまうという事です。

実際に効果を発揮したニューヨークの地下鉄の治安改善は、この理論をもとに、落書きを消し、軽微な犯罪を徹底的に取り締まるということから始めたそうです。

そして、それが人に対しても起こるというのです。
どういうことかというと、自分自身のことを大切にしている人を粗末に扱うのは抵抗があるけれど、自分で自分自身を粗末に扱っている人に対しては、こちらも粗末に扱っていいような気がしてくるということです。

身なりのいい人に対して、思わず敬語を使ってしまったというのはよくある話です。
逆にあまり自分自身のことを構わず、「どうせ私なんか…」と言っている人に対してはどうでしょう。

そして、自分のことよりも他人を優先していろいろ引き受けてくれる人には、何か困ったことがあると悪いなぁと思いながらもついつい頼みごとをしてしまいがちです。
そのことには、もちろん良い面もありますが、度が過ぎて自分のことをないがしろにしているようであれば問題です。それは、明らかに自分のことを大切していないということです。

以前に聞いた対人関係療法の第一人者である水島広子さんがされた「女性のエンパワーメントに必要なこと」という講演で、「エンパワーメントの本質は癒しです。自分に傷があることを認め、自分に優しくすることが大切です」という話がありました。

なんだか人に大切にされていない…と思っているとしたら、「自分を大切にしているだろうか?」と見直してみるのもいいかもしれません。意外と自分よりも他人を優先していたり、自分自身を傷つけるようなことをしているかもしれません。

実際に親切にされる立場に立ってみても、自分が満たされている人に余力でされた方が受け取りやすいですしね。

脳とこころの豆知識 - 人間関係をよくするには

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