好感度を上げる意外な方法ー脳をだまして好感度アップー

好感度を上げる意外な方法ー脳をだまして好感度アップーHarmonista


144

1. ステキな場所に行くーフィーリンググッド効果
2. 遊園地に行くー吊り橋効果
3. さりげなく触れる
4. 頼みごとをする


1. ステキな場所に行く

私たちは心地いいと感じる環境にいっしょにいると相手に好感を抱きやすくなると言われています
フィーリンググッド効果という名前がついています。そのままですね…。

心理学者グリフィットが行った調査によると、環境が感情に影響を与えるのだそうです。
初対面の男女グループを2つに分けます。
あるグループは、「自然光の入る明るい部屋」に入ってもらい、別のグループは「ソファや音楽で心地よくなるように工夫した薄暗い部屋」に入ってもらいました。
そのうえで、彼らの様子を数時間観察しました。

大方の予想どおり、後者のグループ内の男女の方が圧倒的にお互いの距離を縮めたそうです。

これは、リラックスできる環境にいることで、一緒に過ごした相手への好感度もアップしたせいではないかと考えられています。

要するに、気分がいい時に誰かと一緒にいると、脳がその気分の良さを相手によるものだと勘違いしてしまい、一緒にいた人の好感度がアップするということです。
逆に、あまりよくない環境にいっしょにいると相手への印象が悪くなるとも言われています。

なので、大切な相手と一緒に過ごす時は、美味しくて雰囲気のいいお店や景色の素晴らしいところを選ぶようにして、人込みは避けるようにした方がいいようです。
気温23度、湿度30%、良い香り、美しい音楽、ロマンティックな照明、素敵なインテリア、寛げる空間というのがお勧めです。

そうはいってもそんな環境を突然準備できない…という場合は、いっしょに何か美味しいものを食べるというのが良いかもしれません。
というのも、おいしい食べ物には、心を開き、相手の意見に同意しやすくなるという効果があります。

1965年にアメリカの心理学者Irving L. Janisがエール大学の学生を対象にそれを証明する実験を行っています。
学生たちに「癌は10年後には完治可能だ」という論文を読んでもらいます。
1つのグループは、ピーナッツとコーヒーを用意し、自由に飲み食いしてもらいました。
そして、もう1つのグループには何も提供しませんでした

すると、何かを口にしながら読んだグループの方が、論文の意見に賛成するケースが圧倒的に多かったそうです。

この食べ物による効果は、仕事や勉強にもあてはまります。
好きなジュースを口にしながら行うようにすると、好きな飲み物によって脳が喜び、仕事や勉強を楽しいものと感じてくれるようです。
もちろん、仕事や勉強が凄く嫌な場合にはあまり効果はないとは思いますが…。

Irving L et. al Facilitaiong effects of “eationg-while-reading” on responsiveness to persuasive communicarions
http://med.stanford.edu/…/Janis_Facilitating_Effects_of_Eat…

2. 遊園地に行くー吊り橋効果

吊り橋効果と言うのは、吊り橋のようにドキドキする環境におかれると、その時であった人に好意を抱きやすいというものです。そのため、お化け屋敷やジェットコースターなどドキドキするものがデートの定番になってくるわけです。

最初に報告したのが、カナダの心理学者ダットンとアロン
1974年に行われたものです。

実験は、18~35歳までの独身男性を集めて行われました。
男性には、それぞれ渓谷にかかる揺れる吊り橋と揺れない橋の2か所を渡ってもらいます。
そして、その橋の中央で同じ若い女性が突然アンケートを求め話しかけます。
その際、「結果などに関心があるなら後日連絡をください」と電話番号を教えます。

すると、揺れる吊り橋の方の男性からはほとんど電話があったのに対して、揺れない橋の男性からの電話はわずか1割だったそうです。
これは、吊り橋を渡るときは揺れるためドキドキしますよね。
それを自分がドキドキしているのは一緒にいる相手のためだと脳が勝手に勘違いし、恋していると錯覚してしまうからではないかとされています。
意外と脳って単純なんですね。簡単にだまされちゃうわけです。

逆に考えると、自分のことを好きだと勘違いさせたければ、ドキドキするといった身体の生理的反応を先にひき起せばよいということになってきます。
そこで、同じような効果が期待されるお化け屋敷や遊園地でのジェットコースターをというわけです。
実は、ジムでのトレーニングやスキーやスノーボードに行った時に相手が格好良く見えるのも、運動で心拍数があがり、斜面を滑るときに怖くてドキドキしているからとも言われています。

ただ、残念なお知らせが一つ。
この吊り橋効果、付き合うきっかけにはなっても中身が伴わないと長続きしないそうです。

3. さりげなく触れる

男子学生を対象に行ったものです。
男子高校生に図書館で本を返してもらうように頼みます。
その本を返す相手である図書館の受付の女性は、実は、この実験の協力者です。女性は男子高校生から本を受け取る瞬間に、さりげなく男子高校生の手に触れます。

その後、その男子高校生にインタビューして、図書館の受付の女性がどれくらい魅力的だったかを聞きます。

すると、なんと手を触れられた時の方が、相手の事を魅力的に感じると答える人が多かったそうです。
しかも、さりげなく触れているため、「触られたことに気づかなかった」と答えた人が結構いたそうです。

そして、男子学生に図書館の受付の女性に好感を持った理由を尋ねます。
すると、おもしろいことに「瞳がキレイだったから」とか「笑顔が素敵だったから」とか答えるそうです。どうも最初に好感を持つという感情があって、その後に適当な理由を探しているのではないかとされています。

でも、ここでポイントなのが、相手が気づかないくらい『さりげなく』ということです。
相手が勝手に好感を持つ理由を探してくれるかもしれません。

4. 頼みごとをする

以前にネットで見かけた記事によると「仕事でわからないことがあった時にすぐに人に聞いて解決しちゃう人は男女とも約半数」だそうです。
効率的だからすぐ聞くという意見もあれば、まずはいったん自分で考えることが大切という意見も。確かに両者ともごもっとも。

仕事を始めた当初、まずいったん自分で調べて考えてから聞きにいかないと怒られたのを思い出します。
当時は嫌でしたが、今となっては良い思い出。
まぁ、今は年齢を重ねた特権ということで、知ってそうな人にすぐに聞いちゃいますけどね。

それはともかく、頼みごとをすることには、効率的という以外にも利点があるようです。
実は、相手と仲良くなりたかったら、頼みごとをするとよいということが言われています。

というのも、私たちは人のために何かをしてあげると、その人を好きになる傾向があるのです。
これは、アメリカの心理学者、ジェッカーとランディーによって、実験で証明されています。
被験者は、問題を解いて、正解するごとにお金をもらえ、最終的には、60セントか3ドルのどちらかを獲得します

そして、被験者が帰ろうとした時、「この実験は、研究資金が底をついていて、ポケットマネーを使っています。獲得したお金を返してもらえませんか?」とお願いします。

この時、被験者を以下の3つのグループに分けました。
1) 実験の責任者が返金を依頼する
2) 事務員が返金を依頼する
3) 返金を依頼しない
その後、被験者にアンケートで実験の感想を尋ねました。

すると、1)の責任者から返金を依頼されたグループがもっとも責任者に対して好感を抱いていたのです。
さらにおもしろいことに、返金額が多いほど好感を抱きやすかったそうです。

では、どうしてそういう結果になるのでしょうか?

それは、人は『認知的不協和』といって、自分の行動に矛盾があることを嫌う傾向があるそうです。そのため、無意識でその矛盾を解消しようとするのです。
『なんで、わざわざ返金したんだろう?』という自分の中での問いから『嫌いな人を助けるわけがない』となり、『きっとその人のことを好きに違いない』と思うらしいのです。
錯誤帰属(原因を誤って判断してしまうこと)という現象だそうです。

私もそうですが、相手に迷惑だろうと考えて、頼むのが苦手な人…損してます。
必要な時には、自分ひとりで無理をせずに、人に頼むようにしてみたいと思います。

Jon Jecker & David Landy Liking a person as a function of doing him a favour. Human Relations 22(4) 371-378, 1969
http://hum.sagepub.com/content/22/4/371.extract

脳とこころの豆知識 - 人間関係をよくするには

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です