自分と他人の境界線

自分と他人の境界線Harmonista10

『鏡に映った自分を見て、自分とわかる』…そんなの当然じゃない…っておもいますよね。

でも、鏡に映った自分を見て自分と認識できるのは1~2歳になってからであり、アルツハイマー病の患者さんの中には、自分がどうしても他人に思えてしまうということがあります。

この『自分を見て自分とわかる』という事に関係しているのが、両側大脳半球の上側頭溝後部です。
実際、経頭蓋磁器刺激法 (TMS)で頭皮の表面を刺激して、側頭葉の機能を一時マヒさせると、写真に写っている自分が自分と認識できなくなるという報告もあります。

これは、改めて考えるととても不思議な感じがします。
というのも、自分を自分として認識するということにも「するかしないか」という2つに1つの選択ではなく、その中間地点、自分と認識している程度にも個人差がある可能性を含んでいるからです。日常生活を送れるくらい日本語が喋れる…といっても、その言葉を操る能力には個人差があるように…

さらにおもしろいことに、この自分を自分として認識する部位は、他人に対して共感する部位でもあります。
相手の目や口の動きに強く反応し、コミュニケーションに関わる身体動作(視線、話者の口、手の動作)に反応するとされています。ここが働くことで相手の視線の先を追ったり、視線を合わせたりすることができます。

自己を認識するということと相手に共感する能力に関連性があるという事です。
『自分と他人の境界線』も案外、関連しているかもしれませんね…

自分が他の人とは独立した別の存在である…という事を認識できていますか?
他人の問題まで自分の事として抱え込んではいないですか?

脳とこころの豆知識 - 私たちが見ている世界はみんな同じなのか

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