お酒を飲むと気持ちよくなるわけ

お酒を飲むと気持ちよくなるわけHarmonista107

お酒を飲むと気持ちよくなるという経験をしたことがあるという人も多いと思います。
この気持ちの良さには、脳の2つの昨日が関係していると考えられています。

1つめが脳にある快感を感じる報酬系という経路です。お酒を飲むことでそこが活性化し、気分がよくなります。
そして、もう一つか大脳の外側にある新皮質です。
その機能がアルコールで抑えられることで、理性が外れ、解放感を味わえるのです。

報酬系は、活性化すると快感を生み出すドーパミンが作られます。
このドーパミンを作っているのが、脳の中心部にある脳幹と呼ばれる場所の上部(中脳)にある腹側被蓋野(ふくそくひがいや)のニューロンです。

ただ、むやみやたらにドーパミンを放出されても困るので、別のニューロンがこのニューロンを抑制しています。
アルコールは快感をもたらすニューロンを刺激するだけでなく、そのニューロンを抑制しているニューロンに働きかけ、その抑制を効かないようにしてしまいます。

つまり、お酒を飲むとドーパミンが出て、気持ちよくなる。
さらに普通だったらここで、そのドーパミンを出すのを止めるんだけど、
その働きもお酒で弱くなってしまうというわけです。

まぁ、気分がいいんだし、いいじゃないって思うかもしれませんが、
実はお酒に限ったことではありませんが、この快感も行き過ぎると危険です。

ネズミを使った実験があります。
腹側被蓋野に細い電極を刺します。
刺激ボタンを押すと弱い電流が流れ、そのニューロンは人工的に活性化します。
すると、それでネズミは気持ちよくなります。

そこでネズミ自身にボタンを押せるようにします。
すると寝食忘れてボタンを押し続けてしまうそうです。
なかには、それで餓死してしまうネズミもいるそうですよ。

怖い実験ですよね。
おそらくお酒や薬などによる依存症もこんな感じなのかもしれません。

そして、周りを見渡すと一人くらいはいませんか?
お酒を飲むと人が変わる人。泣き上戸に笑い上戸。

アメリカの研究機関によると、お酒は「感情」に影響を与えます。
泣いたり、ケンカしたり、誰かに寄り添いたくなったりするのもそのためだそうです。
研究しなくても見ればわかりそうですが、それをきちんと確認する所に研究者のまじめさを感じます…。

ですが、驚くべきことに、この「酔っている」という感覚は、アルコールの血中濃度とは関係がないそうです。

平均26.5歳の男女12名に行った実験です。
お酒の好みに関する個人差をなくすために、アルコールを静脈内に注射しました。
それで、アルコールの血中濃度、「酔っている」という自覚の強さと脳の活動の強さの関係について調べました。

すると血中のアルコール濃度と「酔っている」という自覚の強さや脳活動の強さには、相関がみられませんでした。
つまり、お酒をどれくらい飲んだかやお酒をどれくらい代謝できるかということと「酔っている」という自覚症状には関係ないということです。

では、いったい何が自覚症状と関係していたのでしょうか?
実は、この自覚症状、脳の快感を生み出す側坐核(そくざかく)と呼ばれる場所の活動性と関係していました。最初に出てきた場所ですね。

当然といえばそうなのですが、脳の快感を生み出す場所が活性化されると、
「酔っている」感じになるわけです。

ちなみに、アルコールを投与した人では、通常だと不安を感じるような刺激に対して、反応しなくなるそうです。
お酒を飲んだ時に気が大きくなるのも納得できますよね。

でも、安心してください。
アメリカ・ミズーリ大学のブルース・バーソロー教授の研究によると、酔っぱらっても善悪の判断はできるのだそうです。

ただ、「間違ったことをした」という認識はあったとしても、酔っぱらうとそれが気にならなくなってしまうのです。なので、シラフの時だとしないような行動をしてしまうそうです。

研究者のみなさんもお酒が好きなのでしょうか?
おもしろい研究がいくつかあります。

アンバー・フェリスとエリン・ホレンボーの共同研究によると、酔っぱらうと他人に電話をかけるのは、酔うと自分に自信が持てるようになるためだそうです。
そのため、誰かに自分がどれくらい酔っているのかを伝えたくなったり、好きな人に告白したくなったりします。

参考記事
http://www.smh.com.au/lifestyle/life/why-the-i-was-drunk-excuse-is-no-longer-valid-20140815-1045pk.html#ixzz3Atk1DOpq

脳とこころの豆知識 ― その他

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です